ケースもブックレットもなかった。 USA盤だが、元はあったかもしれない。 |
安かったのでケース無しだった
ヤフオク落札購入、クラッシュ『サンデニスタ !』
1980年のアルバムで、当時はCDじゃなくて、3枚組のLPレコードで発表された作品である。
70年代は終わり、音楽は、ミュージシャンがクリエートした作品というよりも、商業色が強められというかもともとそうだよね音楽産業なんだから、という色が濃くなっていたときに、なんと3枚組、凝った内容というか、作りたいので作った、クラッシュってパンクなんだけど、色々な技を持ってるし、うまいよね、実験作品、これからはロケンロールじゃなくてレゲエだスカだカリプソだ、政治色も絡めてぽん ! というクラッシュファンじゃないと、なんじゃこれは? というなんだかすごそうなんだけれど、必要ないだろう、みたいなアルバムだったのである。
そこのところをラジオでチラチラと耳にし、音楽雑誌のレビューを読んで、これは聞きたい、と思っていて、かと言って、3枚組買わないだろう<という気持ちで、その頃私は大学生下宿人で、ステレオなんて持っていなかったので、よく下宿に来ていた愛知県某市在住通い組のSくんに、このレコードこのカセットテープに録音してきてくれる? とレンタルレコード店で借りてきた物を渡して頼んだのだった。
が、Sくんは、こんな変なのきくじゃにゃーぞ、なんだこれ、やめやー、いやだー、などというのだが、押し付けた所、3枚組のうちの一枚しか録音してきてくれなかったのである。
いやだー、こんなの聞きたにゃーてええ、やめてくれー、と言って『サンデニスタ ! 』3枚組を持ってきたのである。
こいつはともだちじゃないな、と思った。
そんな記憶がこびりついているアルバムである。
ヤフオクで安く出品されていたので、こりゃほしい、ということで落札購入したのだった。
450円とやすかったのだが、中のブックレットはないし、ケースもない、USA盤だった。
80年のその当時、中には光るナンバーがいくつかあるものの、よくわからない実験的な曲が多いなあ、という印象だったのだが、今聞くと、どれも何をしたいかわかる、それほど実験的なアルバムということでもないなあ、という感想です。
クラッシュの曲作り、アルバム作りの流れから言うと、変わってるなあ、ということは今も思う作品だが、このアルバムがあることを知ると、より一層、ただのパンクバンドなんかじゃないバンドだったんだなあ、とクラッシュを思うことになる。
80年発売なので、それからもう40年も経っている。
流石に時代は感じるが、クラッシュはすごいバンドだった、ということは今も変わらない。
じっくり聞きたいね、このアルバム。
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